「水素水」との出会い

 2005年3月、大学同期の友人が、風邪を引き治ったけれども咳きが止まらないので、精密検査を受けたところ「進行性肺がん」と判定され、かなり大きくなっておりもはや手術や放射線治療はできないため、静岡がんセンターへ入院し抗がん剤治療を受けることになったと連絡してきました。5月に見舞いに行きましたが、"進行性"なので生還の見込みは極めて少ないと悲痛な面持ちでした。
 彼の不幸な状況を気の毒に思いながら、もし、私が彼と同じ境遇になったらどうしようかと考えました。抗がん剤治療なんか絶対に受けたくない。抗がん剤治療は、フリーラジカルでがんをやっつけようという"毒をもって毒を制す"乱暴なやり方で間違った医療だと考えていました。ではどうするかといろいろ考えたり、インターネットを調べたりしましたが、当然ながら、適切なものは見つかりません。当時は、アガリスクがもてはやされていましたが、アガリスクの効果に関するまともなデータを目にすることはありませんでした。
 そうこうしているうちに、雑誌「夢21」の新聞広告の宣伝文に「水素水でガンも糖尿病も治りシミまで消えた人が続出」などとあるのが目に留まりました。興味が沸いたので早速「夢21」を買い求めて読んだところ、なるほどと納得するところがありました。簡単に記せば、万病の原因は活性酸素である。これを活性水素で還元すれば、病気は治るというのです。
 記事は主として医学博士の林秀光という人が書いていますが、この人をインターネットで調べたところ、随分沢山の著書を出していることがわかりました。また、「新しい水の会」を主唱しホームページを出していました。(「新しい水の会」ページは消滅、主唱者林秀光氏の死去によるためか。2021/8/31)
 彼によると、ガンも糖尿病もアトピーも水素水(水素豊富水とも呼称)で治ると言っています。彼は、水素水を作るミネラル棒を考案していますが、これは
元祖活性水素くん」という商品名で市販されています。
 万病に効くと言われるフランス"ルルドの水"、メキシコ"トラコテの水"、ドイツ"ノルデナウの水"などは、何故病気が治るのかわからなかったのですが、最近、水の中に活性水素が含まれていることがわかったそうです。
 そこで、私も試してみたくなったので、「元祖活性水素くん」を購入し、飲み始めました。1日、1.5リットル以上飲めと書いてありますが、なかなか飲めません。せいぜい1リットルでした。
 私は、これと言った病気は持っていませんが、フケ症なので、飲む他に、朝夕、ウイスキーグラス1杯程度の水素水を頭に塗りました。1週間目で、何となく肌が若返ったような気がしたことと、便臭がほとんどなくなったことです。そして、2週間程度経った頃気がついたのですが、頭頂部と手の甲にあった老人性シミがほゞ完全になくなっていたのです。これには驚きました。この頭頂部の老人性シミは、およそ半年前に発生、”俺もいよいよ老人の領域に入ったか!”と観念していたのです。水素を作るミネラル棒の購入者は、80%が女性であるとのこと。健康よりも肌のシミ対策が主な目的かもしれません。
 便臭について、林秀光博士は、「悪臭便の原因物質である硫化水素、アンモニア、ヒスタミン、インド−ル、フェノ−ル、ニトロソアミンなどは、いずれも猛毒性の病原物質であり発ガン物質なのです。『便は臭いのが当たり前』という常識が、いろいろな病気を生む最大の元凶なのです。」「新聞紙上でA氏は肝臓癌で死亡、Bさんの死因は膵臓癌……などという訃報に接した時の私の反応は、『そうか、A氏もBさんも長年悪臭便の排泄を放置していたということか』というものです。」などと記述しており、そうかもしれないと思うようになりました。また、事例として医者から見離された子宮がん患者が、水素水を飲むことによってがんが完全に消滅したという記事もありました。そこで、上記の肺がんに罹った友人に飲んでみるよう奨めましたが、残念ながら彼は一切手をつけず、がん顕在化後5ヶ月で他界しました。(冥福を祈ります。)
 周囲には、がん摘出手術を受けた人などがいたので、再発防止に飲むよう奨めたところ、何人かは飲用しているようです。
 水素は、高校の化学でも学んだとおり、典型的な還元剤です。対象物を還元すると自身は酸化されますが、酸化物は、H2O で水です。全く問題ありません。人間によいと言われる抗酸化物の中には、自身が酸化されると「二次的活性酸素」を発生し、却って有害となるものもあるようです。
 水素は、この世の中で一番小さい物質ですから、人間の皮膚からでも容易に体内に入って行くと考えられます。ならば、蚊に刺されて痒いとき、水素水を塗布すれば、蟻酸が還元され痒みがなくなるのではないかと考えたので実行してみました。腕に刺されたとき、水素水を手のひらにとり、1、2回腕全体に塗り自然乾燥させてみたところ、痒みはなくなり、腫れもしばらくすると消滅しました。予想どおりでした。以前は、蚊に刺されて痒いときは、ウナコーワを塗っていましたが、最近は水素水塗布に変えています。
 この水素水を飲んでいると、がん、膠原病、潰瘍性大腸炎など現代医学では対応できない難病には簡単にはかからないのではないかと思うようになりました。
 そもそも、現代医学は対症療法です。ある病気が発生すると薬を投与するとか、切除するとかはやりますが、その病気の原因を究明して再発しないようにする、いわゆる予防に対しては非常に消極的です。予防というと、すぐに定期健診をせよという。そして早期発見早期治療だという。健診というのは、Zero Time Quality です。1ヶ月後、3ヶ月後、半年後はどうなっているかわかりません。以前から健診というものに非常に疑問を感じていましたが、この水素水に接して、改めて健診の無意味さを感じるようになりました。
 水素水は、2005年6月から飲み始め現在も飲んでいます。ミネラル棒は、3本で1万円余しますが、1本で半年はもつので、1日20円程度で済み大きな負担になりません。飲み方は、新谷弘美著「病気にならない生き方」によると、水は、食事の30分〜1時間前に飲むのがよいとあるので、大体これに従い、毎回コップ2杯を飲んでいます。でも、よく忘れます。
 最近は、久しぶりに会った知人からよく”顔色がいいね”と言われます。そう言われると”水素水を飲んでいるから!”と思いたいところですが、毎晩、清酒2合の晩酌をやっているので、”酒やけではないか?”と……。
(2008.8.05)

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