下野国一宮 宇都宮二荒山神社、日光二荒山神社

 下野国の一宮は、宇都宮二荒山神社と日光二荒山神社の二社がある。
 二荒山神社という名称からみれば、二荒山(男体山)に近い日光が本家であると考えられる。
 ところが、延喜式の下野の名神大社の項には「河内郡二荒山神社」とある。旧河内郡は宇都宮市を含む地域で、日光市は旧都賀郡に属したことから、この「二荒山神社」が宇都宮のそれを指す。
 明治期にいろいろ議論があったようだが、結論は出ていない。

宇都宮二荒山神社

 宇都宮二荒山神社(うつのみやふたあらやまじんじゃ)の所在地は栃木県宇都宮市馬場通り1丁目1-1で、宇都宮駅の西、直線距離で約1.2kmのところにある。正式名称は、「二荒山神社」であるが、日光にも二荒山神社があるので、区別するために頭に「宇都宮」を付けているという。
 式内社(名神大社)で、旧社格は国幣中社である。
 主祭神は、
  ・豊城入彦命 (とよきいりひこのみこと)
である。

 境内に由緒書きがあったので、掲載しておく。

宇都宮二荒山神社由緒

 宇都宮二荒山神社は、2009年9月24日、お城巡りの一つとして宇都宮城を見学したとき参拝していた。2015年春、当時の写真を見たところ、残念ながら本殿を撮影していなかった。これでは、一宮参拝とは言えそうにないので、再度訪問することにした。

 2015年7月23日朝、常陸多賀駅8:20発の電車に乗車し水戸で下車、水戸駅前で北関東ライナー宇都宮線のバスに乗車して宇都宮へ向かった。宇都宮では、「県庁前」バス停で下車した。時刻は、11時少し前だった。下車後、県道10号を東に向かって歩いて行くと遠方左側に鳥居が見えてきた。


遠方左側に鳥居が見えて来た。

 鳥居まで来ると遠方に石段がありその上に神門が見えた。

 石段を昇りきると神門があった。神門から拝殿が見えた。

 神門を入ると左手に手水舎、右手に神楽殿があった。

 正面は、拝殿である。拝殿で参拝した。

 拝殿の右側へ行ったが、樹木が茂っていて本殿はよく見えなかった。左手に廻って本殿を拝観した。

 境内社は、いろいろあったが、須賀神社・市神社と初辰稲荷神社の写真を掲載しておく。

 参拝後は、再度、宇都宮城見学に行った。お城見学後は、行きと同様北関東ライナー宇都宮線のバスで帰った。

日光二荒山神社

 日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)の所在地は 栃木県日光市山内2307で、JR日光駅の西北、直線距離で約2.6kmのところにある。正式名称は、「二荒山神社」であるが、宇都宮にも二荒山神社があるので、区別するために頭に「日光」を付けているという。
 式内社(名神大社)論社で、旧社格は国幣中社である。
 主祭神は、
 二荒山大神(大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命の総称)である。
 境内には、簡単な由緒書きしかなかったが、掲載しておく。

日光二荒山神社由緒

 2001年9月、遅まきながら車の運転免許を取ったので、運転に慣れるために茨城100選を廻わった。その後、遠出として2003年7月31日に車で日光参拝を行ったが、このとき、日光二荒山神社を参拝していた。「一宮巡拝」として参拝していないので、あまり写真は撮っていなかった。以下、少ない写真で紹介する。


鳥居(国重文)越しに社殿

 鳥居まで行くと目の前は、社殿を見渡せた。


社殿全景

 拝殿の左側に神楽殿と神門があった。神楽殿の写真は撮っていなかったが、神門は、鳥居と一緒に撮っていた。

 上の神社は、本社である。本社の他に男体山中腹の中禅寺湖畔に鎮座する中宮祠と男体山山頂にある奥宮があるが、いずれも参拝していない。 (2017/12/5)

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