MacBook Pro SSD換装

2022/2/19 

1.手持ちのMacBook Proの性能

 手持ちのMacBook Pro は、2019/12/11に知人から譲り受けたものである。譲り受けたときのOSバージョンは 10.5.8 Leopard で古く、Google Chromeはインストールできなく、ブラウザは、Safariしか使えなかった。そこで、いろいろと努力して、0Sバージョン 10.11.6 EL Capitanにアップグレードした。
 アップグレードしたことにより、ブラウザは、SafariとGoogle Chromeが使えるようになった。ところが、動作が遅いのである。起動には、1分30秒程度かかるし、Google Chromeを最初に立ち上げるときは、1分程度かかる。ただし、2回目以降は、10秒程度で立ち上がるがそれでも遅い。遅いので、本当に必要な時しか使わなかったので、使用時間は非常に少なくなっていた。
 去る1月にディスクトップパソコンのSSD換装を行たところ、非常に速くなったので、MACでもやってみようと思うようになった。  MacBook Pro をいろいろいじるには、パソコンの仕様をよく知っておく必要がある。パソコンの仕様も知らないで、EL Capitanへのアップグレードを行ったが、反省して仕様を確認することにした。
 MACのことは、全くと言っていいほど知らないので、Windowsパソコンを使って、ネットで一つ一つ聞くしかない。型式は、盤裏に書いてあるというので見ると、小さな字で、A1260 になっていた。A1260は、「Model」名でこのModelに対応して「機種 モデル名」がある。A1260に対しては、機種モデル名は、MB470J/AとMB471J/A があった。この機種モデル名と現品について調べた結果を下表に示す。

通称Model機種
モデル名
CPUメモリ標準容量メモリタイプ
Late 2008 UnibodyA1260MB470J/ACore 2Duo 2.4GHz2GBDDR3 SDRAM 1066MHz
MB471J/ACore 2Duo 2.53GHz4GBDDR3 SDRAM 1066MHz
現品A1260Core 2Duo 2.4GHz2GBDDR2 SDRAM 667MHz
 CPUは、古い Core 2Duo が使われているが、まだまだ使えると思う。メモリは、2GBしか入っていない。ノーブランド品の安いものを買い4GBにしたいところだが乗り気がしない。そもそもこのパソコンの用途は、文書作成、画像編集などではなく、我がホームページを主体としたインターネット閲覧が主目的であるからメモリの増設はしないことにした。現品のメモリタイプは、DDR2であるが、カタログは、DDR3が使われている。どうやら、現品は、廉価版だったようだ。
 HDDは、日立製で5400rpmの200GB、25GBしか使っていない。早くするためには、SSDに換装することであると思った。使っていない120GBのSSDがあるのでこれを使うことにした。
 MACの操作もよくわからない状態で、SSDへの換装は難しいのではないかと思ったので、遅ればせながら、マニュアル本を購入することにした。ネットで調べたところ、技術評論社の「今すぐ使えるかんたん OS X El Capitan 完全ガイドブック(1980円)」の中古品(63円)を購入手配した。

2.SSDのクローン化

  1. ネットで調べると、Macのシステム全体を外付けSSDにコピーしてそこから起動することができるとあったので、これをやってみることにした。これが、成功すれば、このSSDをHDDと交換すればよい。
  2. 下記が、わかり易く書いてあったので、これを実行して見ることにした。

    Mac内蔵のHDDのクローン作成の説明。OSX 10.7 Lion以降

  3. 実行してみると、書いてあるような画面は、表れないし、「復元」というボタンをクリックしなければならないが、このボタンも表れない。遂行できないので中止した。
  4. ネットでいろいろ探したところ、CARBON COPY CLONER(URLは下記) のクローンソフトを使うと簡単にクローン化できるとあった。

    CARBON COPY CLONER

    そこで、サイトに入り「Download 30-day Trial」をクリックしたところ、CCC 6というソフトがあったので、これをダウンロードした。
  5. ダウンロードしたファイルは、zipであったが、ダブルクリックで解凍できたのでMACは違うなあと感嘆した。
  6. 使用しようとしたところ、EL Capitanでは、使えないと表示が出た。そこで、古いバージョンを探したところ、CCC5があったので、これをダウンロードした。
  7. 解凍したファイルを開くと下の画面が現れた。使用する画面は、これだけである。左側の「ソース」のところにコピー元を指定し、中の「コピー先」にSSDを指定する。「スケジュール」は、スケジュールすることはないので、そのまま。そして、右下の「クローン」をクリックして、クローン開始である。
  8. クローン化が始まると、右上に進捗状況が表示された。待つこと30分33秒でクローン化終了、クローンした量は、25.38GBだった。実に簡単だった。
  9. 次は、クローンが正常に行われたかどうかの確認である。以下に従って起動した。
     ・MACを停止する。SSDは、接続したままにしておく。
     ・「Option」キーを押したままMACを起動する。
     ・HDDのアイコンが表示されたら手を離す。
     ・アイコン群の中にあるSSDのアイコンを選択する。選択はキーボードを使う。
      選択後、enterキーを押す。
     ・これでSSDで起動される。
  10. 起動時間を測定したところ、1分7秒だった。HDDの場合は、1分30秒であるから、70%弱速くなっていた。
  11. Google ChromeとSafariの立ち上げは数秒で、非常に速くなっていた。SSD換装は、効果大と感じた。

2.SSDへの換装

  1. 2009年以降のMACは、裏蓋を開いてSSDに換装する構造のため簡単である。解体方法は、YouTubeに沢山載っている。ところが、手持ちのMACは古く、構造が異なりキーボード側を開く構造である。解体方法をYouTubeで探したが見つからなかった。
  2. ネットをあちこち探したところ、下記が見つかった。これで解体要領がわかったので、SSD換装を実施することにした。

    難易度はやや高め!? MacBook ProのHDD&光学式ドライブの交換手順

  3. 下の写真は、ネジを外したときの状況である。ただし、まだ、メモリカバーを外していないときである。上部にあるのは、外したネジである。紛失しないように両面テープの上の載せている。

  4. ネジを外した後は、キーボード板の開封である。よくくっついていて簡単には、開けなかった。プラスチックのヘラやマイナスドライバーを使い奮闘のすえ開封することができた。写真を下に示す。HDDに平電線が接着されており、これを剥離するのが大変だった。剥離後も接着力があるので、剥離可能な接着剤が使われているようだ。

  5. HDDを外し、SSDを取付けた。写真表示は不要と思うが、載せておく。SSDは、120GBでADATA社製である。作業時間は、約2時間であった。

  6. 作業が終わったので、バッテリーを入れてスイッチオン。1分(Appleマークが出るまで40秒)で立ち上がった。USB経由のときより7秒早いだけだった。HDDのときは、ブラウザの立ち上げは非常に遅かったが、SSDでは、数秒で立ち上がるようになった。これで、抵抗なくインターネット閲覧ができる。
    下に完成後の写真を示す。何も変わっていないはずだが、無理をして開けたので、パソコンの一番手前のところの下ケースとキーボード板との間に0.5mm程度の隙間がある。やむおえない。

3.余談

 SSDへの換装作業が終わったとき、注文していた「今すぐ使えるかんたん OS X El Capitan 完全ガイドブック」が入荷した。今後、これを使って、MACの使い方を覚えようと思っているが、どこまで、実行できるやら?
 Photoshop Elements 11には、MAC用のDVDが付いているので、これをインストールして使ってみようと思ている。Windowsのそれと比較してみる。

 HDDからSSDへの換装は、これで4台目である。これでSSDに換装するパソコンはなくなった。あとは、人のパソコンのSSD換装のお手伝い‥‥‥‥‥。   

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