和泉国の一宮は、JR阪和線鳳駅の北方にある
大鳥大社である。所在地は、大阪府堺市西区鳳北町1−1−2で、祭神は、日本武尊、大鳥連祖神で、式内社である。
2012年2月15日7時前に、御堂筋線江坂のスーパーホテルを発ちJR阪和線の鳳駅へ向かった。鳳駅に着く直前に右側車窓から大鳥大社の東参道の鳥居が見えた。鳳駅で下車し北の方向へ歩き出したが、天気が悪く微雨が降りだし傘をさすことになった。7分程度歩いたところで、大鳥大社表参道の入口に着いた。旧官幣大社だけあって入口は立派であった。
正門左側に由緒が書かれた看板があった。以下に転記しておく。
「当社はその起源古く古来大鳥大明神と称せられ延喜式名神大社であり和泉国一の宮である。
日本武尊は景行天皇の皇子にして勅を奉じ熊襲並に東国を平定、帰途伊吹山の賊を平げたとき病を得て伊勢国熊褒野に薨じ給うたが御屍は白鳥と化し御陵を出で大和国琴引原、次に河内国古市にとび最後に此の地に留り坐したので社を創建、之が当社の起源と伝える。
又、大鳥連祖神は大中臣と元を一にし祖先は天の岩戸開きに功を立てた天児屋根命である。
聖武天皇の御世には僧行基が勅願により神宮寺としてこの地に勧学院神鳳寺を建立したが明治の神仏分離により廃寺となり当社は明治四年五月官幣大社に列格。
社殿は大鳥造と称して神社建築史上貴重な様式を今に伝えている。」
大鳥居をくぐるとかなり長い参道である。突き当たって左に曲がると遥るか遠方に神社が見えたが、これは摂社の大鳥美波比神社であった。進んで行き大鳥美波比神社の手前左側が大鳥大社であった。
拝殿前で参拝した後、右側に行き神門、本殿を拝見し、次に左側に回り再度本殿を拝見した。この本殿は大鳥造という独自の古形式を保っているという。出雲大社に代表される大社造から発展した様式であるらしいが、屋根しか見えないと興味がわかない。