駿河国一宮は、
富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)であり、所在地は、静岡県富士宮市宮町1−1である。御祭神は、木花之佐久夜毘売命 (このはなのさくやひめのみこと)である。奥宮は、富士山頂にある。
浅間大社のホームページには、この大社の起源は次のように記されている。
『「富士本宮浅間社記」によれば、第7代孝霊天皇の御代、富士山が大噴火をしたため、周辺住民は離散し、荒れ果てた状態が長期に及んだとあります。第11代垂仁天皇はこれを憂い、その3年(前27)に浅間大神を山足の地に祀り山霊を鎮められました。これが当大社の起源です。
その後は姫神の水徳をもって噴火が静まり、平穏な日々が送れるようになったと伝えられています。この偉大な御神徳は、万人の知るところとなり、篤い崇敬を集める事となりました。また、富士山を鎮めるため浅間大神をお祀りしたのは当大社が最初であり、全国にある浅間神社の起源ともなっています。 』
2012年3月21日、前夜宿泊した掛川の東横インを発って、普通列車で富士へ。富士宮駅には、コインロッカーがないので、富士駅のコインロッカーに荷物を預けから身延線に乗り換え、9:50に西富士宮駅に着いた。富士宮駅下車が、正規ルートだろうと思ったが、西富士宮駅の方が少々浅間大社に近いのでこちらに下車した。
西富士宮駅は、小さな駅だった。駅を出て浅間大社への参道を進んだが、参道という感じではなく田舎の道路という感じだった。しばらく進むと遠方に赤い鳥居が見えてきた。
楼門へ進み、楼門横にある手水舎で清め楼門に入って行った。真正面に朱色の拝殿が見え、右手は東廻廊、左手は西廻廊、内部の庭は、工事中で入れないので、左から回って拝殿へ行くようになっていた。拝殿横の彼岸桜が綺麗に咲いていた。拝殿で参拝後、右に回って本殿を拝見した。本殿は、国の重要文化財に指定されており、徳川家康の寄進によるもので立派であった。
本殿を拝見した後、東門から出ると国指定特別天然記念物の湧玉池があった。説明書きによると「この池は霊峰富士の雪解けの水が溶岩の間から湧き出るもので水温は摂氏十三度、湧水量は一秒間に3.6キロリットル(約二○石)年中殆んど増減がありません」とあった。池の畔には、水屋神社、稲荷神社、厳島神社などが点在していた。湧玉池から水しぶきあげて出て行く状況を見て水量の多さに驚いた。
西口から入り東口の方へ出たので、南の表口を見たくなったので、表口へ行ってみた。表口の右手には、富士山がきれいに見えた。この日は、快晴だったので本当に富士山がきれいだった。
湧玉池からの水路付近から富士山がよく見えたので、何枚か写真に撮った。そのうちの1枚を下に載せる。富士山を近くから見るためであろうかそれとも見る方向の関係だろうか新幹線から見る富士山より頂上が丸みをおびて見える。
帰りは、西富士宮駅に戻らないで、富士宮駅から乗ることにし、富士宮市のメインストリートと思える県道180号、県道76号、県道53号を歩いて富士宮駅へ、西参道とは異なり気分のすっきりする道路であった。