一宮巡拝を始めた2012年のWikipediaでは、相模国一宮は、寒川神社と鶴岡八幡宮の2社であったが、2017年では、寒川神社のみとなっている。ただし、鶴岡八幡宮は、「全国一の宮会」に入会しているので、この報告には掲載することにした。
この神社の所在地は、神奈川県高座郡寒川町宮山3916で、茅ヶ崎駅の北方約6kmのところにある。式内社(名神大社)で、旧社格は国幣中社であった。主祭神は、寒川大明神(寒川比古命、寒川比女命の総称)である。
境内内の看板に由緒が記してあったので、以下に記しておく。
『 当神社の創始は古く日本総国風土記によれば今より約千五百年前 雄略天皇の御代朝廷より奉幣のことが記されており 当時 朝野遠近の崇敬篤く著名の大社であったことが知られる 其後桓武天皇の延暦七年を始めとして歴代奉幣のことがあり 亦 仁明天皇承和十三年以来数次に亘り神階を奉授せられ 更に醍醐天皇の御代に制定された延喜式神名帳に相模国の名神大社と定められ幣帛を奉せられておりこの地方の庶民信仰の中心をなしていた。
後世 源頼朝 小田原北条氏累代 社殿造営社領の寄進等あり武田信玄の信仰も特に篤く徳川時代に至っては徳川氏社殿再建のこと 亦社領の寄進等 古来武門武将の栄敬は鄭重きわまるものがあった
明治四年三月官国幣社制度の制定せられるや国幣中社に列せられ国費を以て幣帛料御奉納あらせられたるも昭和二十年十二月神道指令により神社の国家管理を廃止せられ現在は神社本庁の別表神社として全国栄敬者より御神穂を敬仰されている』
2012年3月21日、伊豆国一宮三島大社を参拝後、三島駅から東海道線上り電車に乗車、茅ヶ崎駅で下車、ここで荷物をコインロッカーに預けて相模線で宮山駅へ、駅から南に歩き寒川大橋を渡って神社を目指した。
しばらく行くと境内入口に着いた。駅から約600mである。ここの鳥居は、三ノ鳥居で、鳥居をくぐると参道が続いていた。
参道を行くと神門前に出た。
神門を入ると奥は拝殿である。拝殿で参拝した後、本殿を拝観しようとしたが、接近することはできないので、後に下がって本殿の千木、鰹木を撮影した。
神門、拝殿は、新しくきれいだった。神社のホームページによると、神門の竣功は平成5年、拝殿の竣功は平成9年となっていた。
参拝後は、まっすぐ日立に帰った。
この神社の所在地は、神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1番31号で、鎌倉駅から境内入口まで北北東に約700mである。
由緒は、神社ホームページによると、
『 当宮は康平6年(1063)源頼義が奥州を平定して鎌倉に帰り、源氏の氏神として出陣に際してご加護を祈願した京都の石清水八幡宮を由比ヶ浜辺にお祀りしたのが始まりです。
その後、源氏再興の旗上げをした源頼朝公は、治承4年(1180)鎌倉に入るや直ちに御神意を伺って由比ヶ浜辺の八幡宮を現在の地にお遷しし、 建久2年(1191)には鎌倉幕府の宗社にふさわしく上下両宮の現在の姿に整え、鎌倉の町づくりの中心としました。』
上下両宮とは、上宮が本宮、下宮が若宮の体制である。祭神は、八幡宮であるから、応神天皇、比売神、神功皇后である。そして、旧社格は、国幣中社であった。
2011年8月11日、松江へ行くとき、常陸多賀駅発5:44の特急列車に乗車し、品川で久里浜行きに乗り換え鎌倉駅で下車した。鎌倉駅から北に向かって少し歩くと二ノ鳥居と参道入口が見えてきた。
二の鳥居をくぐって参道を歩いて行った。
参道の出口が近づくと境内入口が見えてきた。境内入口には、大きな三ノ鳥居があった。
鳥居の先には太鼓橋があった。
しばらく行くと左手に手水舎があり、更に進んで行くと立派な舞殿前に来た。
舞殿の右側を通り進んで行くと右手に若宮が見えた。
長い石段を昇って行くと本宮(国重文)である。
上の写真で「本宮楼門」と記したが、鶴岡八幡宮のホームページでは、「本宮」以外の建屋名称の記載はない。そのためだろうか、ネットにある鶴岡八幡宮のどのページも、写真は、沢山載っているが、建屋名称の記載がない。世の中は、こういうものかと不思議に思った。このページでは、本宮楼門と記す。
本宮楼門の前から左右を撮ったものを下に示す。
本宮左側から本宮西側建屋(宝物殿のようだ)と本宮楼門を撮ったものを下に示す。
本宮楼門に入り参拝した。その後、本宮内を拝観した。漆塗りで煌びやかであった。
本宮の参拝が終わると、本宮の裏にある丸山稲荷社を参拝した。祭神は、倉稲魂神で、社殿は、国重文である。
次に石段を下りて若宮を参拝した。主祭神は、仁徳天皇、履仲天皇、 仲媛命、磐之媛命である。
次は、摂社の白旗神社である。祭神は、源頼朝、源実朝である。
この後は、祖霊社、旗上弁天社を参拝、源平池などを見て鎌倉駅へ戻った。10:11だった。鎌倉駅を出発したのは、9:03だったので、1時間余りの参拝だった。
その後は、鎌倉駅から小田原へ行き、ここで新幹線に乗り換え一路松江へ向かった。
(2017/10/20)