隠岐国一宮は、島後の水若酢神社と島前の由良比女神社の2社である。
この神社の所在地は、島根県隠岐郡隠岐の島町郡723で、隠岐の島の島後の中央から北西方向約4kmのところにある。
式内社(名神大社)で、旧社格は国幣中社であった。主祭神は、水若酢命である。
この神社の由緒に関する古文書のほとんどが中世期に兵火等で失われているため、創建は詳らかでない。
隠岐の島の旅館は、お盆を過ぎると暇になることがわかったので、お盆過ぎの8月17日宿泊で島後西郷港の旅館松浜を予約した。
2012年8月17日朝、松江駅前から直行バスで七類港へ、9:00発のフェリーおき(\3,150)に乗船し一路隠岐の島へ。フェリーおき は、総トン数2,366トン、船の長さ99.5m、旅客定員882名の大型船である。島後の西郷港へ入るときは、すばらしい眺めだった。下の写真を見ていただきたい。
西郷港
西郷港に着いたのは、11:25だった。西郷港では、今まで乗船してきたフェリーおきの出港を見送った後、隠岐ビューホテル1階にあるバス停から隠岐病院行きのバスに乗車した。隠岐病院でパスを乗り換え水若酢神社へ向かった。
水若酢神社のバス停に着いたのは、12:56だった。バス停から横道に入ると少し先に鳥居が見えた。
近づいて行くとそこは、参道入口だった。鳥居をくぐって参道を行くと二ノ鳥居に来た。
二ノ鳥居をくぐって行くと左手に手水舎があったので、清めてから随神門へ進んだ。
随神門をとおり拝殿へ進み参拝した。右手から本殿を拝観した。
次に本殿の裏を回り左側から本殿と拝殿を拝観した。
参拝が終わった後は、水若酢神社古墳群、隠岐郷土受付休憩所、旧周吉外三郡役所庁舎、都万目の民家、五箇創生館を見学した。終わったときは、13:45だった。バスで隠岐病院まで戻ったが、まだ、早かったので、歩いてあちこちを見ながら旅館へ行くことにした。
地図を見たところ玉若酢神社が近いことがわかったので、参拝することにした。この神社は、以前に阪急のツアーで参拝したことがある。
以下簡単に玉若酢神社を紹介しておく。
玉若酢神社は、式内社(小社)で、旧社格は県社であった。主祭神は、玉若酢命である。社伝によると、景行天皇が皇子を各国に分置し、隠岐国に遣わされた大酢別命の御子が玉若酢命であると伝えられている。玉若酢命は、この島の開拓にかかわる神と考えられ、当社の宮司を代々勤める神主家の億岐家が古代の国造を称し、玉若酢命の末裔とされる。
玉若酢神社の参拝が終わった後、旅館へ行く途中、国府尾城址にある国府尾神社を参拝した。旅館に着いたときは、16:11だった。
お城巡りの旅開始以来、宿泊は、5,000円以下、できれば4,000円以下のできるだけ安いビジネスホテルに泊まっていたが、隠岐には、安いビジネスホテルはないので旅館を予約した。料金は、はっきり覚えていないが、1,0500円だったと思う。隠岐は、魚がおいしいと噂に聞いていたので、期待して出て来た刺身の魚種を聞いたところ、"シイラ"と聞いてガッカリした。少なくとも、1万5千円以上出さないとおいしい魚は無理だなと思った。
初日は、終わった。翌日は、島前の西ノ島の由良比女神社参拝である。
この神社の所在地は、島根県隠岐郡西ノ島町浦郷922で、隠岐の島の島前西ノ島の浦郷にある。
式内社(名神大社)で、旧社格は村社であった。祭神は、由良比女命である。
創建は不詳。国史では、『続日本後紀』承和9年(842年)条において、由良比売命神(由良比女神社)・宇受加命神(中ノ島の宇受賀命神社)・水若酢命神(島後の水若酢神社)の3社が官社に預かる旨が記されている。
2012年8月18日の朝、8:20発のフェリーしらしまに乗船し西ノ島へ向かった。西ノ島の停泊地は、別所である。9:55に着いた。別所からは、西ノ島町営バスで浦郷へ向かった。浦郷からは、歩くつもりでいたが、運転手が由良比女神社前で停車すると教えてくれたのそこまで乗車した。
鳥居をくぐると左手に手水舎があり、清めて進むと随神門である。随神門を通ると二ノ鳥居がありその先に拝殿が見えた。
拝殿で参拝した後、本殿を拝観した。春日造り変態のようだ。
以上で参拝は、終了した。
「いか」寄せについての看板
バスを降りて最初に目にした看板は、「いか」寄せ についてであった。
毎年10月から翌年2月にかけて「いか」が押し寄せるという。「いか寄せの浜」とも呼ばれている。神社の拝殿に「いか拾い」の写真が3枚貼ってあったので、そのうちの1枚を下に示す。
最近は、あまり寄せて来ないようだ。
参拝が終わると歩いて浦郷へ行き、そこから西ノ島町の町営バスで別所へ戻った。別所に着いたのは、12時前、フェリーは、15:45発で十分時間があったので、美田八幡宮を参拝した後、黒木御所址を見学した。ここには、黒木神社と後醍醐天皇行在所址があった。
余裕をもって見学を終わり、15:45発のフェリーおきで七浦港へ向かった。七浦港へ着いたのは、18時であった。 (2017/10/22)