Windows 11ノートPCの問題点と対策

2024/2/26 

１．Windows 11ノートPCの問題点

1. ストレージがHDDのため動作が遅い

　先の報告「SSDが簡単に破損した」で説明したが、購入したWindows 11のノートPCは、ストレージがHDDのため動作が 遅いのでSSD化を考えた。ところが、パソコンの構造が複雑で作業中に内部を破損する恐れがありSSD化は断念したと書いた。
　このパソコンでは、Windows 11は、どのような構成になっているかを知るだけで、このPCを使って作業することはなかった。その後、1年を経過したが、HDDでは動作が遅くとても使う気になれないので、破損覚悟でSSD化を実施してみることにした。

2. バージョン23H2へのアップデート

　このパソコンのCPUは、7世代のためWindows 11に適合していない。ところが中古屋（USED-PC)は、Windows 11にアップデートし販売しているので、アップデートできるよう何らかの改善をしているだろうと思っていた。ところが、23H2は、2023/11/1に公開されたが、2024/2になっても自動アップデートされないので調べてみることにした。

２．SSD換装

1. SSDのクローン化は、前回、Crucial BX500 240GB で実施し成功し保存していたので、このSSDを使用することにした。
2. 換装に当たって下記のYouTube動画を勉強した。 　　　

   【分解】富士通製法人向けノートパソコンSSD取り付け手順

3. 動画を見れば、大変な作業だとわかるが、ゆっくり進めてHDDが見えるところまで来た。その時の写真を下に示す。

   
   富士通ノートPC分解写真

4. 動画では、HDDの上のフラットケーブルは簡単に外れていたので外そうとしたが、簡単には外れないのである。少し力を入れたところ接続部が破損した。これには、愕然とした!!　
   よく見たら動画のものと構造が異なるし、我がPCの方は、フラットケーブルを外さなくてもHDDは、交換できたと残念に思った。
5. フラットケーブルの接続部の接触が不十分なら正常に動作しないと考えられるので、破棄しようかと考えたが、やるだけやってみようと考え、破損した接続部の上に5mm角厚さ4mmの小さな固めのフェルトを載せ上からSchtchテープで固定した。これで動作しなかったらSSDを取り出して破棄しようと。
6. あとは、ゆっくりと組み立て直していった。
7. 組立作業完了後、バッテリーを取付て電源を入れたところ、パソコンは、正常に立ち上がった。驚いた。動作は以前と異なり快適であった。いろいろ操作してみたが、異常は発生しなかった。フラットケーブル破損部は、正常に接続されているようだ。
8. フラットケーブルの破損部は、Schtchテープで押さえてあるだけなので、持ち運びなどで振動や衝撃などを与えると動作異常が発生すると考えられるので室内固定使用とした。兎に角、快適に動作している。

３．23H2へのアップデート

　条件が整えば、バージョン23H2へアップデートしてくれるはずであるが、2024/2になってもアップデートしないので、強制アップデートしてみることにした。

1. 下記サイトに入り

   Windows 11 をダウンロードする

   Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードした。ファイルサイズは、6.56GBであった。
2. ISOファイルをダブルクリックして開き、setup.exeをダブルクリックし、最新Windows 11をインストールしようとしたところ、「CPUが適合していない」と表示されインストールは停止した。
3. そこでYouTubeの下記動画を見てWindows 11をインストールすることにした。

   Windows 11 (23H2)を古いパソコンにシステム要件を回避してインストール！！

4. ISOファイルの中のsourcesフォルダの中にappraiserres.dllというファイルがあるが、このdllで適合性をチェックしているので、このファイルの中身をすべて削除すれはよいとあった。
5. そこでappraiserres.dllの中身を削除してから、setup.exeを起動したところ、Windows 11のインストールが始まった。
6. 約1.5時間でインストールは終了し、23H2へアップデートされた。

　このアップデートを実行して感じたことは、中古PC屋の良識を疑った。通常のアップデートができないものをよくぞ販売するものだと。kakaku.comで調べてみると下のようだった。

　以前にジャンクワールドから中古のディスクトップPCを買ったことがあるが、非常によい対応であった。