20. 財政破綻を言うバカを擁護する新聞(R03/10/17)
2021年10月16日付産経新聞の三面に財務次官の危機感と題する記事が載っていた。財務省の矢野康治次官が「文芸春秋11月号」に寄稿した論文「財務次官、モノ申す『このままでは国家財政は破綻する』」に対する産経新聞の見解である。副題に「財政 問われる政治の責任」と付けているので、財務次官見解に賛同している。
そもそも財務次官が言う「バラマキを行うと財政破綻する」というのは、大ウソである。財政破綻論者は、財政破綻する! 財政破綻する!と言っているが、財政破綻は、どういう状況になるかを全く説明していない。破綻する! 破綻する!と言っているだけである。そもそも財務省のホームページでは、「自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。」と言っている。
財務次官がこんな認識であることはとんでもないことであるが、このとんでもない論を真に受けて政治家を批判している新聞も、とんでもない。最後の方で「今のところ財政は悪い状態が続いているが、市場の混乱などはみられない。しかし、想定外の事態が起こらないとはだれも断言できない。リスクの芽を可能な限り摘んでおくことも政治家の責任だ。」と書いているが、この記者は、財務省の見解をそのまま信じ「財政は悪い状態が続いている」と称しているが、大間違いである。財務省は、日本の債務は、GDPの200%を超えており他国の2倍であると称しているが、これは日銀保有の国債を債務に入れているからである。日銀は、政府の子会社であるから日銀保有の国債は、債務ではない。これを除けば、他国並でまったく問題ないのである。
橋洋一氏は、文系は、バカばかりと言っているが本当にそう思う。財務省もマスコミもバカばかりで日本は、どんどん劣化して行く。
YouTubeの高橋洋一チャンネルでこの財務次官に関連するページがあったので、紹介しておく。是非、視聴してください。