9.日本のGDPが増えない理由が即わかる分布図(R01/08/05)
「3.MMTに期待する」のところで、中野剛志氏の「よくわかるMMT(現代貨幣理論)解説」動画を紹介したが、この動画の最後の方で、島倉原氏作成の「OECD33ヵ国の財政支出伸び率とGDP成長率の分布図」が出て来た。これを見て強烈なショックを受けた。
なんだ!日本のGDPが増えないのは、財政支出を増やさないからだ!と。
中野剛志氏の動画を多くの人に紹介したが、最後まで聞いた人は、10%にも満たないことがわかったので、分布図を下に載せておくのでじっくり見ていただきたい。
上の図は、国名が日本、アメリカ、中国しかない。しかし、島原原氏著「積極財政宣言」19頁の図は、いろいろな国名が載っているので、これを下に示す。(R02/2/6)
上の図は、理論でも何でもなく、単なる結果のプロットであるが、相関係数が0.95という驚くべき数値を示している。日本は、国の借金が増え破綻するなどと言って財政支出を全く伸ばしていない。緊縮財政を止め、積極的に財政出動をすれば、デフレから脱却し、景気はよくなりGDPは増え国民は豊かになるはずだ。
島倉原氏は、2015年4月に「積極財政宣言」という著書を出版し、積極的に財政出動せよと言っている。
政府・財務省は、財政出動すると国の借金が増え財政が破綻すと言っているが、これは大嘘である。MMTは、財政出動しても破綻しないと言っているが、これを全く聞こうともしていない。特に主要マスコミが、無関心を装っているのでどうしようもない。このままでは、日本は、劣化が進行するだけである。