4.主流派経済学者の大間違い(R01/06/02)
中野剛志氏の解説でMMTの主張がよくわかった。問題は、ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏までもが、「信用創造」を知らないということである。
日本の主流派経済学者が、「信用創造」を知らないことは、具体的な例で簡単に説明できる。FC2ブログで数回、これで大学教授かと言って批判した元東大・大学院教授伊藤元重氏(現在は、学習院大教授)のコラムを読めば、すぐに納得できる。コラムを示すので、読んでみていただきたい。
伊藤教授は、国債の購入は、家計貯蓄や企業貯蓄で行っており、この貯蓄が減ると国債が買えなくなると心配している。この説明は、「信用創造」を全く知らないことを証明している。国債は、家計貯蓄や企業貯蓄で買われているのではなく、銀行の日銀当座預金で買われており、国債が発行されると家計貯蓄や企業貯蓄は、減るのではなく増えるのである。
伊藤教授は、今更、「信用創造」を知りませんでしたとは、恥ずかしく言えないので、今後は、国債発行についてのコラムは、書かないだろう。「信用創造」を知らなかったことを認め正しい論理を展開して行けば、日本は、良い方向へ向かうが、やらないだろう。