5.リスト(箇条書き)

 HTMLのサンプル文書は、ココをクリックしてください。

 リストは、よく使いますので、ここで説明しておきます

5.1 マーク付リスト

「Homepage資料」フォルダの中のbase1.htmlファイルをTeraPadで開きます。そして、適当な名前、例えば、list.html とつけて「Homepage資料」フォルダ内に保存してください。保存が終ったら下記のように打ち込みます。<ul>タグは、マーク付リストです。フォントによってマークの形が少々異なるので、フォントとしてメイリオを指定しておきましょう。

 上書き保存して、IEアイコンをクリックすると、下図のように表示されます。文字の前に黒丸マークが付いています。この黒丸マークは、disc と呼ばれます。

 旧規格HTML4.01では、type属性があり、<ul type="circle">とすると○印となり、
<ul type="square">とすると■印となりました。しかし、HTML5規格では、type属性は、廃止されすべてスタイルシートで指定するようになりました。下の画像を見てください。何も指定しないときは、disc になります。マークを付けないときは、style="list-style-type:none"と指定します。

 将来の応用に役立つよう少し細かな説明をしておきます。
<ul> に赤い枠線、<li> に青い枠線を引くと下図のようになります。

上の図を見ると、文字の出だしは、<ul>の左端から 40px 下がっています。これは、<ul>にdefaultで 40px の padding を取っているからです。よって、40pxは、多いから 20px にしたいときは、<ul>に padding-left : 20px; と指定します。字下げが不要なときは、padding : 0; とします。
次の <ol> の場合も同じです。

 ところで、世の中のホームページで使われているマーク非表示の記述は、-type のない、list-style:none です。また、circle でも square でも、-type を付けなくても正常に表示してくれます。理由は、下で説明します。

5.2 番号付リスト

番号付リストは、<ol> タグを使います。html文とEdge表示を下に示します。番号は、算用数字になっています。

 HTML4.01規格では、これにもtype属性があり、<ol type="a">とすると、a,b,c,...のように指定でき、<ol type="@">とすると、@,A,B,...のように指定できました。しかし、HTML5規格では、type属性が廃止され、すべてスタイルシートで指定するようになりました。以下の表をみてください。
 IE11は、2022年6月15日をもってサポートを終了しています。IEは、No.10〜14は、算用数字でしか表示しません。

No.css指定Edge、chrome、firefox、Operaの表示
1 <ol style="list-style-type:lower-roman">
 (小文字のローマ数字)
  1. 東京
  2. 大阪
  3. 福岡
2 <ol style="list-style-type:upper-roman">
 (大文字のローマ数字)
  1. 東京
  2. 大阪
  3. 福岡
3 <ol style="list-style-type:lower-greek">
 (小文字のギリシャ文字)
  1. 東京
  2. 大阪
  3. 福岡
4 <ol style="list-style-type:decimal">
 (算用数字、指定のないときと同じ)
  1. 東京
  2. 大阪
  3. 福岡
5 <ol style="list-style-type:decimal-leading-zero">
 (先頭に0をつけた算用数字)
  1. 東京
  2. 大阪
  3. 福岡
6 <ol style="list-style-type:lower-latin">
 (小文字のアルファベット)
  1. 東京
  2. 大阪
  3. 福岡
7 <ol style="list-style-type:lower-alpha">
 (小文字のアルファベット)
  1. 東京
  2. 大阪
  3. 福岡
8 <ol style="list-style-type:upper-latin">
 (大文字のアルファベット)
  1. 東京
  2. 大阪
  3. 福岡
9 <ol style="list-style-type:upper-alpha">
 (大文字のアルファベット)
  1. 東京
  2. 大阪
  3. 福岡
10 <ol style="list-style-type:cjk-ideographic">
 (漢数字)
11 <ol style="list-style-type:hiragana">
 (ひらがなのあいうえお)
12 <ol style="list-style-type:katakana">
 (カタカナのアイウエオ)
13 <ol style="list-style-type:hiragana-iroha">
 (ひらがなのいろは)
14 <ol style="list-style-type:katakana-iroha">
 (カタカナのイロハ)

<ol>の場合も、-type を付けなくても正常に表示してくれます。なぜでしょうか。理由を下に簡単に説明しておきます。理解できなくてもかまいません。

上では、list-style-type しか説明していませんが、list-style に関する属性は、下表のように4つあります。

list-style-typeマーカー文字の種類を指定する
list-style-imageマーカー画像を指定する
list-style-positionマーカーの表示位置を指定する
list-styleマーカーに関する指定をまとめて行う

例えば、「マーカー文字の種類」と「マーカーの表示位置」の2種類を指定したいときは、list-style 属性を使用します。2種類で使えるなら1種類でも使えます。これが、-typeを付けなくても正常に表示する理由です。なお、当面使うことはないので、ここでは、list-style-image、list-style-positionについての解説はしません。

◆ start属性

 <ol>には、start属性があります。例えば、<ol start="11">と指定すると、番号は、11,12,13,....のように11から表示されます。
 番号を逆に表示させたいときは、<ol reversed> と指定します。表示しないブラウザもありますので注意が必要です。

◆ <ul>、<ol> の入れ子について(初歩の方は飛ばしてもよいです。)

 箇条書きの中に箇条書きは、よく使われます。このときは、<ul> または、<ol> を入れ子として使います。入れ子は、<li> と </li> の中に入れます。間違いが多いので注意してください。

 入れ子にした <ul> は、マーク指定がない場合は、disc ではなく、circle になります。これは、仕様です。黒丸にしたいときは、list-style-type:disc を指定してください。

 以上注意事項です。

5.3 定義リスト

定義リストは、<dl>、<dt>、<dd> タグを使います。定義リストとは、定義する用語とその用語の説明を一対にしたリストのことです。 <dt>〜</dt>に定義する用語を記述し、 <dd>〜</dd>にその用語の説明を記述します。
 それでは、html文とEdge表示を下に示します。<dt>と<dd>は、40px離れています。

 定義語と定義説明は、<dl>〜</dl>の中に下記のように複数並べることができます。
  <dl>
   <dt></dt>
    <dd></dd>
    <dd></dd>
    <dd></dd>
   <dt></dt>
    <dd></dd>
  </dl>

<dt>と<dd>は、40px離れていますが、これは、<dd> に defaultで margin-left:40px; が指定されているからです。40pxは、離れすぎだ 20px にしたいというときは、<dd> に margin-left:20px; と指定してください。

 以上でリストの説明は、終わります。必要に応じて使ってください。次節の画像2枚の横並べは、<ul>タグを使用しますが、スタイルシートでの指定が必要です。


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